特別な能力や才能があるわけではないにも関わらず周りに人が集まってきたり、困っている時にどこからか助けてくれる人が現れたり。身の回りに一人か二人はそんな不思議な人がいるものです。
こういう人の代表例としてあげられるのが、漫画『ワンピース』に登場する「ルフィ」ではないでしょうか。彼は戦闘能力こそ高いものの、無謀で思慮に欠けたところが多々ある人物ですが、不思議と彼の周りには共に行動しようという仲間が集まってきます。
彼のような人物は、一言でいえば「人望があり、仲間から信頼される人」、だといえますが、そういう人になるためにはどうすればいいのでしょうか。
『ワンピース』をモデルに、お互いを信頼しあい、高め合うことができるチームづくりの秘訣を紹介している『ルフィの仲間力 『ONE PIECE』流、周りの人を味方に変える法』(安田雪/著、アスコム/刊)から、人から信頼され、人が集まるルフィのような人物になるための方法を紹介します。
■相手の姿・形に偏見を持たない
こんなこと当たり前だと思われがちですが、どんな人でも多少は偏見を持っているものです。
『ワンピース』の作中においてブルックが登場した時、チョッパーやウソップは彼の奇妙な外見(ガイコツにも関わらずアフロヘア)に戸惑っていましたが、ルフィーだけはそんなことは気にも留めずに「そんな事より お前 おれの仲間になれ!!!!」と言いました。彼は相手の外見など全く気にしていないのです。
■自分の弱さを隠さない
特にビジネスの場面では、自分の弱さを見せることは多大な勇気を要します。それによって相手に付け込まれて窮地に陥ることだって考えられますし、そんなことはプライドが許さないという人だっているでしょう。
しかし、ルフィは自分の弱みを隠しません。それどころか「おれは助けてもらわねェと生きていけねェ自信がある」とまで言い切っています。
もちろん彼は弱い人間ではありません。「自分の弱さを認める強さ」を持っているだけです。それによって仲間たちは「俺が助けなければ」という気持ちを強くするのです。
■仲間のSOSには絶対に応える
助けられてばかりでは、仲間からの信頼を得ることはできません。
『ワンピース』の作中では、「助けてほしい…」といったセリフには「絶対に助ける!」という仲間の言葉が必ずセットで出てきます。
実生活でこれをできる人はなかなかいるものではありません。厄介なことには関わり合いになりたくないというのもあるでしょうし、面倒くさく感じることもあるでしょう。
しかしだからこそ、仲間が心から助けを求めている時に、絶対にそれに応えようとする人は仲間からの信頼を勝ち取ることができるのです。
■自ら旗を揚げる
人が揚げた旗に乗っかるだけではなく、時には自分から旗を揚げてみましょう。
これはどういうことかというと、自分のやりたいことや目標がはっきりしたら、それを口に出して他者に伝えてみることを指します。そうしているうちに、やがては目標を同じくする人に出会えるはずです。
その意味で、自分で旗を揚げることは、仲間集めの第一歩だと言えます。
本書は、ワンピースの名場面を例に挙げながら、お互いに信頼しあい、ライバルでもあり、助け合うこともできる、まさに「ルフィ一味」のようなチームを作るためにはどんなことが必要か、という視点で綴られています。
人気マンガが題材になっていることもあって、発売直後からリブロ池袋本店、ブックスキヨスク新大阪店など大型書店を中心にベストセラーになっている本書。
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメント誠にありがとうございます。深謝!